・ア行

☆｢永遠のマリア・カラス｣

とりあえずなんか映画が観たい！と思ってやってたから観た映画。
オペラに詳しくない私は｢マリア・カラス｣って誰？と不届きなこと思っていたが、伝説的なオペラ歌手だったらしい。マリア・カラスはもう亡くなっているが、付き合いの深かった監督が回想と想像を混ぜてつくった映画とのこと。
映画に使われている声は実際のものらしい。これは素直に素晴らしい、と思った。｢あ、これ知ってる｣というような聴いたことのある曲がたくさん出てきて、オペラに興味を持てた。

しかし。なんかストーリー自体は私にはあんまりだった。予備知識がないからだろうか。
晩年のマリア・カラスが、周りに持ち上げられ、最盛期の声を使って口パクで映画を撮り復活を試みるのだが、それはやはり｢まやかし｣でしかないと気づいてやめるという内容。
見せかたが悪いのかな～。結局、まわりを振り回して終わり、って感じに思える。

ただ、｢老い｣を受け入れることの切なさとその強さ、｢若さ｣というのは一瞬の光でしかないからこそ、永遠の輝きを持つのだということを、この映画を観て感じた。

普段より突っ込みが厳しくなってしまったが、ただの娯楽映画じゃないからこそ、いろいろ考えてしまう部分が多いのだと思う。


☆「踊る大走査線２」
登場人物たちの掛け合いが最高に笑える。
いままで映画を観ていて、こんなに客席から笑いがおこったのは初めてだったので驚いた。
ただ、ちょっと極端に描いているところとか、「そんなわけないだろ！」みたいな部分もあったけど。でも、最近洋画におされ気味ムードの中でプッシュしたい日本映画だった。